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彼の熱意には圧巻


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成功はゴミ箱の中に―レイ・クロック自伝 世界一、億万長者を生んだ男-マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)
「マクドナルド」は今では世界119カ国で3000店を超えるフランチャイズ・チェーンを展開するまでに成功し、アメリカ文化を語る上で、なくてはならない存在となった。創業者のレイ・クロックは、マルチミキサーのセールスマンとして52歳(!)のとき、サンバーナーディノにあるハンバーガー店を訪れる。マクドナルド兄弟が築いたシンプルなメニュー構成と調理手順、そしてセルフサービスが導入された革新的なレストランを目の当たりにしたクロックは衝撃を受け、チェーン化することをその場で決意する。

「笑顔と熱意を持って接客すれば、コーヒーを買いに来た客に、アイスクリームサンデーを売ることができる」クロックはビジネスをセールスマンの視点でとらえていた。高校中退後ペイパーカップのセールスマンとしてキャリアをスタートし、着実にスキルを磨き上げていったクロックは17歳のころ、父の収入さえ上回るようになる。次第に上司と対立することも多くなり、マクドナルドとの出会いから経営者としてのキャリアをスタートする。「成功にはリスクが必ずつきまとう。しかしそれこそ醍醐味である」と語り、セールスマンとしての経験から学び取った自身のビジネス理論を巧みに用い、クロックは数々の失敗をも原動力にして突き進んでいく。

 マクドナルドの朝食メニュー、「エッグマックマフィン」や定番のデザート「アップルパイ」がフランチャイズオーナーのアイディアから生まれたことは意外に知られていない。フライドポテト製法にしても、新メニューの考案にしても、それらはオーナーと現場に携わる人々の試行錯誤で出来上がったのだ。これは経営者が売り上げの「数字」だけに固執することなく、現場との深い連携を築いたことを意味する。そしてそれがマクドナルドの成功の一つだとわたしは思う。彼のマクドナルドに対する情熱が働き手を動機づけ、企業イメージを作り上げ、それがアメリカの文化にまでなったことは、真の意味での「アメリカンドリーム」とも言える。「才能でも、天才でもない、この世界で信念と継続ほど価値のあるものはない」と述べたクロックの言葉が彼がこの世を去って20年過ぎた今も影響力があるのは、マクドナルドの哲学はわたしたちにも成功へのチャンスがあることを教えてくれているからだ。
引用元:彼の熱意には圧巻

宮里久美



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