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地味だが真面目でおもしろい


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徳川将軍家十五代のカルテ (新潮新書)
現在NHKの大河ドラマ「篤姫」が人気だが、篤姫が嫁いだ十三代将軍家定が注目されたこともあってこの本を読んでみたら、現実はこうだったのかとまた別の興味をそそられ本全部を面白く読ませてもらった。ドラマで家定がアメリカ公使ハリスと対面するシーンで、家定が片足を前に出して歌舞伎の大見得を切るのだが、これが実は脳性麻痺による不随意運動であったとは!

歴代将軍の位牌の高さが実際の身長を表しているというのも興味深かった。15代将軍慶喜が駿府に退いていた頃、寝室では暗殺者の侵入に備えて側室二人と逆Y字状に布団を敷いて寝ていたらしいが、寝相が悪ければ明け方までYを保てず、三人はXかZのような形になったのではと色っぽい推測もあるが、使われている資料もしっかりしていて、将軍の健康面にスポットを当てた本としてはボリュームの割りにうまくまとまっていて良書と思う。


引用元:地味だが真面目でおもしろい

戸田歩

『増上寺 徳川将軍墓とその遺品・遺体』で取り上げられた増上寺徳川家墓所の発掘で調査された将軍・正室・側室を中心として、他大名家の調査結果も紹介し、江戸時代の上流階級の人々=将軍家・大名家の骨を通してその生活の変遷や特異な特徴を紹介している本です。『増上寺 徳川将軍墓とその遺品・遺体』があくまで発掘調査報告書で専門用語がどんどん飛び出して一般人には理解が難しいのに対し、こちらは最初から一般向けに書かれた本なので、その辺が配慮されています。戦国武将の体が江戸大名となるに従ってどんどん貴族化していく(衰退していく?)過程を知るにはお手頃な本です。ただ、墓の構造などの細かいデータは当然割愛されている点は注意。徳川家(増上寺埋葬分)以外では伊達家(政宗、忠宗、綱宗)、尾張徳川家(慶勝、義宜)、高遠藩内藤家等が取り上げられています。
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